2014年10月5日

岐阜

昨日は岐阜落語を聴く会、なんと171回目の開催、年4回だから40年以上続いていることになります。私は師匠の急な入院による代演以来で11年振りの出演でした。

昨日は団六独演会。3時過ぎの新幹線、グリーン席はありがたいのですが、座り心地が良過ぎて隣りに誰も来ないし、リクライニングも気持ち良く、名古屋まで睡魔と闘うこと50分、ここで寝過ごしてしまうと横浜まで連れ去られてしまいます。

会場は円得寺さん。役100人のお客様でほぼ満員、挨拶に続いてまずは岐阜大学の落研、鵜飼家みるくさんの代脈、江戸落語。彼女はなんと今年の学生落語チャンピオン、さすがの出来栄え。一番太鼓、二番太鼓と上方流だったので江戸落語にちょっとびっくりの私、考えてみれば、土地柄、上方落語より江戸落語でしょう。エスカレーターも左乗りだしうどんのだしも美味しいけど江戸風だし、関係ないか、あ、楽屋で出して頂いたうどん定食、絶品でした。お代わり欲しいくらいでした。あの山菜ご飯も絶妙ですね。もっと関係ないか。

続いて私、鶴、久しぶりにフルバージョンで25分、一旦降りて、脱いだ羽織を着直してお茶を一口飲んでいるとすぐ出囃子、なんと勧進帳、うちの師匠の出囃子、迷う間もなく高座へ、座ってすぐ羽織を脱ぐ。ほんなら始めから着んかったらええねん、とつぶやくとお客さん共感の笑い。ネタはへっつい盗人、久しぶりにオチまでやってやっぱり25分。ここで中入り15分のところ、私の世間話マクラもあり、時間が押して10分に。

さすがにヘロヘロ、お茶を二杯飲み、着物、羽織を着替え、トイレに入って用を足していると出囃子の音、慌てて高座へ。最後は花筏。40分の予定。終われば8時10分。着物、羽織を二着分たたみ、お茶を飲んでいるとタクシーが来ました。

お土産ですと差し出されたのはなんと団六の名前入りののぼり旗、下さったのは名古屋場所で力士ののぼり旗を手掛ける吉田旗店様。露の団六賛江、贈吉田旗店と染め上げられて2本。荷物になりますけど。いえいえ、そんな、ほんまにありがとうございます、と頂きました。

私の拙著、あほやけどノリオも9人の方に買って頂きました。

帰りは岐阜発9時6分、タバコを吸える時間はありそうと灰皿を探すも見当たらず、携帯灰皿を持ってはいるがヘタすると罰金取られるのであきらめてホームへ。缶ジュースを飲んで待つこと5分。帰路へとつきました。

日本は何と片意地な国なんだ、シンガポールを思い出した。確かにタバコのポイ捨ては罰金約3万円です。裏通りはポイ捨ても多く警官も見張っています。罰金払えないオジサン達が揃いの服を着せられてペナルティーのゴミ拾いをさせられています。ところがメイン通りにはそこら中にゴミ箱、灰皿、ベンチがあり、免税店巡りをする奥さんを待つ日本を含めて外国人観光客のオジサン達がタバコをくゆらしながら本を読んでいたりします。

マーライオンとショッピング、ささやかな観光、小さな国シンガポール、3日もあれば十分です。ここでオジサン達から罰金取ればどうなるか、火を見るより明らかです。血眼になってブランド品を買って、お父さん、待たせてゴメーン、と満面笑みの奥さんの顔は青白く震え、痙攣し、泡をカニのように吹きだし、よだれをたらし、失禁し、頭をかきむしり、お父さんに回し蹴りをかまし、警官のピストルを奪い手当たり次第撃ちまくり、歩いている子供を羽交い締め、身の代金100億ドルを要求します。そして二度とシンガポールには来ないことを仏教徒のくせに神様に誓います。ああタバコ吸いたいなあと思っていると名古屋。新幹線で帰宅。車内も禁煙、結局家でやっと一服。おかげさまで昨日のタバコは4本、節煙、節約、健康的な一日でした。

何よりも落語会スタッフの皆様、落研の皆様、円得寺さん、ありがとうございました。