警報

大雨やら暴風やら、警報が出まくっている夜、つくつくぼうしが鳴いていました。秋やなあ、と思うとともに、何もこんな時に配偶者探さんでもええやろうと思いました。

そうするうちに、鈴虫の音も聞こえてきました。やっぱり秋やなあ、と思っていると、妻がテレビをどつき出しました。買うたとこやのに、何でやねん、雑音と間違えているらしい。どこがデジタルじゃあ、あんたがアナログなんじゃあ。

夜中、水を飲みに台所へ行くと床一面にゴキブリホイホイが敷き詰められていました。もちろん捕まりました。私より先に二匹捕まっており、私をあざけり笑っていました。多分この前たたき潰したゴキブリの遺族なのでしょう。しかし、君たちは身に降りかかった災難を後世に伝えない。私は伝えた。家族にちゃんと、夜中の水には気い付けい。それから、オカンには油断すんな、と。