2015年7月29日

買い物

波消しブロックの顔を持つ美しい妻とそこに打ちつける高波の足腰を誇る可愛い娘がよく連れだって買い物に行く。トコトコとかステテコとか言う、会員制の輸入食品スーパーで、まあ業務スーパーみたいなもんで、尼崎にあるらしい。

ほとんど冷凍でパン200個、ポテトチップ5キロ、焼き肉セット10人前、メリケン粉5キロ、とか買って来る。

説明書は英語、ハングルなのでさっぱり分からない。ドイツ語やフランス語なら難なく分かるのだが。

仕方なく毎日食べているが確かに美味しくて安い。アメリカでアホほど大量生産して、輸出するのは分かるが、韓国には勝てるんとちゃうか?と思う。日本も作ったれ、コストも安い。

と、毎日のように食べていると不思議なもんで、オーストラリア人のなまった英語を直せるようになった。トゥダイ?ノー、トゥデイ、のように。

最近よく役所に行く。住民票、課税証明、兄貴の書類などなど。銀行にも行く。兄貴や母親の貯金の関係などなど。

そのたびに判子はもちろん、身分証明書の提示を求められる。私は保険証しか持っていない。写真付きの何か、と言われて出すのはスポーツクラブの会員証、麦わら帽子、首にタオル、虫取り網片手にピースサイン。これで大丈夫である。おかしいやろ。どう見てもアホのおっさんやんけ?きっと窓口のお姉ちゃんは仕事帰りの居酒屋で、今日アホのおっさん来てんでえ、と言っているはずである。役所や銀行から来た案内を読んで来たんや、と言ってもダメである。おかげで虫取りおじさんの凛々しい姿は5人位に見られている。近所のスーパーで見つかってアホのおっさ〜ん、と声をかけられそうな気がする。アホやからかまへんけど。

ところで、判子は私は300円の、そこらへんで売っているので済ませているが、珍しい苗字の人は苦労すると思う。まあ、先祖からその苗字なら慣れているか?けど、漢字圏以外の国から日本国籍を取った人は大変だと同情する。

ソルジェニーツィン、ゴルバチョフ、クリントン、メルケル、日本人になったら判子はどうするんだろう?お金はなんぼかかるんだろう。多分色んなところの窓口で、サインでええやんけ、ダボかワレ、こんなことさせんの日本だけじゃあ、と一回くらいは暴れてると思う。

ああ暑い、朝からおばばの病院付き添い、入院、検査の手続き、今から洗濯の片付け、ノコギリ仕事、やりながら片棒ても繰ろう。

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