2015年9月5日

初めて

初めての手術、初めての入院。ことの発端は5月2日の夜、久し振りに髭を剃っていると右耳の下に何やらコブみたいな物体を発見。翌日は春祭の宵宮。地元民のみならず、東京やら外国やら、世界中からだんじりを曳きに、見物に、触りにゾロゾロと50万人ほどが集まって来る。私の後輩で和歌山で耳鼻科医を開業しているN氏もその一人。初日は事故も無く無事終了。明日への鋭気を養いながら、N氏を見れば酔っぱらいながら、酔っぱらいの診察をしている。

私は10円玉を握りしめ、おおN君、診察代持って来た、これ、何や、と喉を突き出した。N君はさすが医者、コブでんがな、イボちゃいまっせ、医者行きなはれ、ほっといたら大きいなりまっせ。である。

大きなったら瘤弁慶出来るがなと言うと、それしか出来まへんで、と言われた。さすが医者である。あっ、それと悪性やったらほっといたら死にまっせ、アホか?悪声はもともとじゃ、と返事をしてから3ヶ月。

まずは地元の病院、MRIで9000円ほど、よう分からんと別の病院でレモン汁飲んで喉の検査で1万円ほど、交通費480円、レモン130円ほど。やっぱり悪性やら良性やら分からん、大学病院でまた検査、1万円ほど。結果は切ってみんと分からん。ほんなら初めから切れよ。切る為にレントゲン、胃カメラ、血液検査、で手術。まだ退院してないので何ぼか分からん。検査結果も出てないので、もうしばらくは入院。

全身麻酔はすごい。何とか意識を失うまいと息を止めると怒られた。窒息寸前で息を吸い込むと、3時間後に目覚めた時には手術は終わり、そこら中が管でつながり、酸素マスクを付けられ、病室に運ばれていた。コブとリンパと神経取りましたあ、ほんならと、お医者さんは帰られた。今日は水も飲んだら飽きまへんでと、笑顔で言い残しながら。

家族も帰った。腹ペコである。前の夜制限時間ギリギリの9時までめしを食い、ポテチとえびせんとアイスクリーム、ういろう、羊羹を食べ、牛乳も飲んだのに、腹ペコ、喉が乾いて死にそうである。熊のように食い溜めして冬眠ならぬ夏眠をしてみたい。

それから連日点滴、検査。昨日やっと抜糸、今日10日ぶりのシャワー。タオル真っ黒けになったが震災の時の久し振りの風呂の時のタオルよりましだった。

ここの病院、義父が入院していたので知っているが食事は美味しい。ただ塩分控えめで量が少ない。特におかずが少ない。だから私のように食事制限の無い者はめしを大盛にしてもらい、ふりかけ、ちりめんじゃこなどは不可欠である。夜7時に夕食が終わると次の日の朝8時まで何も無いのでせんべい、おかき、芋ケンピ、チョコレート、かりんとう、ポッブコーン、柿の種なども必需品である。

そして、看護師さんが例外なく優しくて可愛い。愛想もいい。アホみたいなギャグに笑ってくれる。再婚するなら絶対、彼女たちだ。夏の朝に食べるさわやかな漬け物のようだ。ああ、ナースが最高。

で、いつ退院出来るんだろう?

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