2015年9月14日

タバコ

入院のおかげもあり、その前から減っていて1日15本位が7、8本、手術前後は0本。今日は朝起きて今までで3本。

それは私の事情。入院中、採血が朝5時なので、あとは眠れなく、仕方なく病院の廻りを散歩するとそこら中吸い殻だらけ。ワンカップやビールの空き缶。お金が落ちとればいいのだがそれは無い。

隠れ酒、隠れタバコ、やれないことは無いが、病院内はもちろん、近所にも売っていない。自動販売機はあるがカードが無い。歩いて10分ほどに駅やコンビニはあるがパジャマ姿に点滴しながら買いに行く根性は無い。タバコも酒も採血ですぐばれる。にもかかわらず、向かいのベッドのおじさんは夜な夜なバス停のベンチに座り、パジャマ、点滴でワンカップ、タバコを吸いながら携帯で、あんパン食べても味せえへんねんと、しゃべっている。毎日放射線治療している。説明書通り喉は焼けて味覚が無くなっているようだ。なら酒もタバコも味せえへんだろうと思うのだが。

それよりも近所から苦情は無いのだろうか?優しい街なねだろうか?いや違う。私の通っていた高校の地元である。同級生はそこら中にうじゃうじゃいる。神戸のど真ん中、あなた、私、僕、の語彙は無い。わて、うち、われ、である。何するんですか?は、おんどれ何しよんどい、となる。

それよりも、禁煙外来のある病院は敷地内禁煙にしなければならないらしい。初めて知った。賢くなった。

始めは何じゃ、ここの患者みんな髭生やしとる、流行ってんのかいな?と思っていたが、違うのである。私のいたフロアはほとんどが喉やら耳やら鼻やらを手術しているのだ。髭は剃れない。また賢くなった。さすが大学病院だ。

ある日、採血の血が漏れて、シーツが汚れてしまった。泣きそうになりながら謝る20代前半の、えくぼの可愛い看護師、うりざねの横顔から伸びるうなじは細く、その先の大きくも小さくもないバストは恐らく形も良いのだろう。10年前の上戸彩を彷彿させる。聞けば彼氏はいない。私はこぼれた血で090と寝たままシーツに書き、続き、教えてと頼んだら、ダメです、動かないでと言われ、090は消されてしまった。病室では血文字はあかんらしい。また賢くなった。さすが大学病院だ。

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